2009年04月02日
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井の頭線・神田川北部に残存する水路跡の遺構?

Written By: 川俣 晶連絡先

 帝都電鉄和泉変電所の跡地を見に行った時に、見つけてしまいました。

 線路の脇にある水路の遺構と思われるものです。写真左右方向に水路が続いていたと考えられます。

水路遺構

 位置は以下の通りです。

状況説明 §

  • ここは神田川の元支流(あるいは神田川の分水?)と、井の頭線が交差する点にあたる
  • 井の頭線の線路の両側には明大前駅方面よりここまで排水路が存在する。このうち、東側の水路の終点に位置する
  • この排水路は、堀割構造で水が溢れやすい井の頭線明大前駅の排水用として設置されたものと考えられる
  • 排水路の高さは、元支流よりも水位が高い
  • 従って、この点では水路が高度差を持ってT字型に合流していると考えられる
  • このような合流点は井の頭線西岸にもある(あった)と思われるが、具体的な遺構は見いだせなかった
  • 下水道台帳によれば元支流の地下には鉄筋コンクリート管が埋まっていて、これを経由して排水を行っている可能性がある

補足 §

 Google Mapsの地図モードで見ると、井の頭線西側にのみ水色の線が引いてあり、そこにだけ水路があるように見えます。しかし、現地を見る限り、東西両側に暗渠の排水路があるように見えます。

感想 §

 帝都電鉄和泉変電所の跡地を見に行って、とんでもないものを見つけてしまった。どうしよう……。(カリ城風)

 あるいは。

 警察官は人命尊重を貫いておくもんだぜ。オレの足の下だ。(パトレイバー風)

 いや本当に、足の下に見つけたときはびっくり。

 八幡山付近の水路の遺構を見て、見る目を養っていなければ見逃していたところです。何回歩いた場所でも、侮れません。

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